2016年3月26日土曜日

ビンディング試乗記:その2

試乗記1からの続き。

ビンディング:DIAMIR Vipec 12
板:Black Diamond Link 105 180cm, 133-105-117



この試乗会にくるまで存在も知らなかったVipec。冷やかし半分で試乗してみたら使い勝手がとても良い。今回試した4つのtechビンディングでは一番だ。ウォークモード、スキーモードの切り替えレバーがヒールパーツの一番後ろについており、前足を着けた状態で両モードへの切り替えが自在にできる。左右方向への剛性はIONより低く感じるも、これは付いている板の幅のせいかもしれない(IONは94mmの板、Vipecは105mmの板)。まあパウダーシチュエーションだと問題ないでしょう。

クライミングサポート無しの状態

クライミングサポート1段目

クライミングサポート2段目

Vipecはクライミングサポートをストックで引っ掛ける角が左右両側についていて、どちらからでも同じように操作できる。この使い勝手が何気によい。またトーパーツも開放値設定ができ、これは他のtechビンにはないメリットだ。見た目がプラスチッキーで安っぽく見れてしまうが、使いやすさと機能面ではこのViperが一番だった。


ビンディング:DYNAFIT Radical ST
板:Majesty モデル不明 多分 Destroyer




techビンといえばDynafit。このRadical STというモデルはリリース機構のため、トーパーツが回転する。安全にはプラスに働くと思うが、これが故にとても付けづらかった。


かかとを固定するには板に対して足を真っ直ぐにし踏み込む必要があるが、トーパーツが回るため、なかなか真っ直ぐにならず、結果かかとがうまくはめれなかった。最終的にはトーパーツをウォークモードでロックしてから踏み込むという始末。まあ慣れの部分だとは思うが、ふとした拍子に角度がずれてしまうと、足場が良くない時や悪天候の中ではうまく付けられずイラッとしそう。

クライミングサポートなしの状態

クライミングサポート1段目

クライミングサポート2段目

コンパクトにまとまっている。出し入れも十分し易いが、やはりViperの用に角が出ている方が引っ掛け安い。ちなみに付いている板が太すぎてこの日のコンディションで試すのは厳しすぎ。なので剛性云々には触れない事にします。


ビンディング:MARKER BARON
板:R.M.U APOSTLE98 ?cm, 106-121-98-116-102



折角なのでツアービンディングも試乗してみた。まずはBaron。texhビンディングとは異なり、基本アルペンビンディング機構。プレート上にパーツがあり、パーツごと持ち上げて歩く仕組み。

基本構造はアルペンビンなので、剛性感はとてもしっかりしてる。安心感アリアリ。ただし重い。techビンの後に試乗した事もあり、かなりのずっしり感。またベースプレート分、スタンドハイトも高くなり、板までとても遠く感じる。プレート効果でエッジングにはプラスだけど、パウダーシチュエーションだと無いほうが好みだ。

クライミングサポート無しの状態

クライミングサポート1段目

クライミングサポート2段目

クライミングサポートはストックでの出し入れもしやすく、とても使いやすい。歩いた感じはスプリットボードでのウォークモードに近い感触だった。


ビンディング:ATOMIC Tracker
板:ATOMIC Backland85 176cm




Baronと同じくツアービンだ。SalomonからのOEM。Baronよりも剛性感高く、スタンドハイトも低い。滑る事を考えるとこっちのほうが好みだ。ただしカタログスペック上ではとても重たいビンディング。実シチュエーションではジワジワと体力を奪われるのか。

クライミングサポート無しの状態

クライミングサポート1段目

サポート無しの状態でヒールフリーにできないのかな。そんなはずは無いとは思うけど、設定方法が見つからなかった。そしてサポートは1段しか見当たらず。イマイチ操作しきれなかった感はあるものの、ヒールフリーへの操作等使い勝手がいまいちだった感が。滑りはTracker、使い勝手はBaronという印象だ。


オマケの試乗
板:ATOMIC BENT CHETLER 185cm, 142-120-134


これはビンディング目的ではなく、板目的で試乗。今使っているファットスキーがAtomicのAutomatic117。AtomicでAutomatic117より太い板はこのBENT CHETLERだけなので気になっていた。結果としてはONZEで乗る板ではない、雨の日に乗る板ではないという印象^^ ただ自分の足前でも使えるかもしれないという印象も。パウダーで乗ってみたいぞ。

0 件のコメント:

コメントを投稿